
メル美妊娠中の友だちが、ドラッグストアのマルチビタミンを飲んでいいのか迷ってた。

プレ男ビタミンって体にいいイメージだけど、とりすぎがよくないものもあるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、妊娠中のサプリメントの話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。基本はバランスのよい食事で、サプリメントは足りないものを補うものです。
葉酸:妊娠前から
NHSによると、
- 妊娠を考えはじめたら(できれば3か月前から)、または妊娠がわかったらすぐに、葉酸を1日400マイクログラム飲むことがすすめられています。妊娠12週まで続けます(それ以上飲んでも赤ちゃんに害はありません)
- 食事だけで必要な量をとるのはむずかしいため、サプリメントがすすめられています
- 赤ちゃんの脳や脊髄の病気(神経管閉鎖障害、二分脊椎など)のリスクを下げます。口唇口蓋裂や一部の心臓の病気の予防にも役立つ可能性があります
- 本人や赤ちゃんの父親・親族に神経管閉鎖障害がある、前の妊娠で神経管閉鎖障害があった、糖尿病、てんかんやHIVの薬を飲んでいるなどの場合は、英国では多い量(5mg)が処方されます(糖尿病がある人の妊娠、てんかんがある人の妊娠)
日本でのすすめ方は、葉酸の記事にまとめています。
ビタミンD
NHSによると、
- ビタミンDは、赤ちゃんの骨や歯の発達を助けます
- 体は、夏の日光を浴びるとビタミンDをつくります
- 英国では、日光でビタミンDを十分につくれない10月はじめ〜3月末に、妊娠中は1日10マイクログラム(400IU)のビタミンDがすすめられています。外で肌をほとんど覆っている人、室内で過ごすことが多い人などは1年中
- 1日100マイクログラムを超えてとらないでください。害になることがあります

プレ男ビタミンDは日光と関係があるんだ。とりすぎもだめなんだね。
鉄
- NHSによると、妊娠中は最初の健診と28週ごろの血液検査で鉄が足りているか確かめます
- 鉄は、お母さんと赤ちゃんの赤血球をつくるのに必要です。足りないと、いつもより疲れやすくなり、貧血になることがあります
- 足りないときは、医師や助産師が鉄のサプリメントをすすめます(貧血と鉄)
避けたいサプリ:ビタミンA(レチノール)

妊娠中は、ビタミンA(レチノール)の入ったサプリや肝油は避けましょう。とりすぎると赤ちゃんの発達に害になることがあります。サプリはラベルを確かめてから。
- NHSは、妊娠中は肝油や、ビタミンA(レチノール)を含むサプリメントをとらないようにとしています。ビタミンAのとりすぎは、赤ちゃんの発達に害になることがあります
- ラベルを必ず確かめましょう。マルチビタミンにも入っていることがあります
- レバーなど、ビタミンAの多い食べ物も避けるようすすめています(妊娠中に気をつけたい食べもの)
バランスのよい食事が基本
- NHSによると、健康的で、いろいろな食べ物をとることで、必要なビタミンやミネラルの多くをとることができます
- 菜食など、特別な食事をしている人は、助産師や医師に相談しましょう
- 多い量の葉酸やほかのサプリが必要なときは、医師に相談を
まとめ
- 葉酸:妊娠前(できれば3か月前)から妊娠12週まで。食事だけではむずかしい
- ビタミンD:英国では妊娠中にすすめられている。とりすぎない
- 鉄:血液検査で足りないときに、医師がすすめる
- ビタミンA(レチノール)のサプリ・肝油・レバーは避ける。ラベルを確かめる
- 基本はバランスのよい食事
参考文献
- NHS. Pregnancy vitamins and supplements. https://www.nhs.uk/pregnancy/keeping-well/pregnancy-vitamins-and-supplements/ (閲覧日:2026年10月7日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。