
プレ男兄の奥さん、予定日を過ぎても生まれなくて「誘発するかも」って言われたんだって。誘発ってなに?

メル美階段をのぼると陣痛が来るって聞いたことあるけど、本当なのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、陣痛誘発の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。
陣痛誘発とは
- NHSによると、陣痛誘発は、薬や器具を使ってお産を始めることです
- 予定日を過ぎたとき、またはお母さんや赤ちゃんの健康にリスクがあるとき(高血圧、赤ちゃんの育ちがよくないなど)によく行われます
- ふつうは前もって計画し、医師や助産師からよい点と悪い点、誘発をすすめる理由の説明を受けます
- 誘発を受けるかどうかは、自分で選べます
誘発をすすめられるのはどんなとき?
予定日を過ぎたとき
- 英国では、41週までに自然に陣痛が来なければ誘発が提案されます。死産や赤ちゃんのトラブルのリスクが高くなるためです
- 42週を過ぎて誘発を受けないことを選んだ場合は、赤ちゃんの様子をよりこまめに確かめることがすすめられます
破水したのに陣痛が来ないとき
- 陣痛が始まる24時間以上前に破水すると、お母さんと赤ちゃんの感染のリスクが上がります(お産が始まったサイン)
- 34週以降の破水では、誘発か、様子を見ながら自然に始まるのを待つかを選べます
- 34週より前の破水では、ほかの理由で誘発がいちばんよいと考えられるときだけ提案されます(早産)
お母さんや赤ちゃんの健康のために

メル美誘発するかどうかは、説明を聞いて自分で選べるんだね。
どうやって誘発する?
NHSによると、
- 誘発の前に、卵膜剥離(メンブレンスイープ)が提案されることがあります(ふつう39週以降)。内診で子宮の入り口のまわりを指でなぞり、卵膜をはがすことで、陣痛を起こすホルモン(プロスタグランジン)が出ます。痛みや、あとで腹痛や少量の出血があることがあります
- 誘発は病院で行います。おもな方法は2つです
- ホルモンの薬を腟に入れる(腟錠・ジェル)か、飲む
- バルーン(水を入れた小さな風船)などの器具で子宮の入り口を広げる
- 効きはじめるまで何時間もかかることが多いです。お産を進めるために点滴のホルモンを使ったり、人工的に破水させたりすることもあります
誘発されたお産は
- NHSによると、自然に始まったお産より痛みが強いことが多いとされています
- 痛みをやわらげる方法は、誘発でも同じように選べます(硬膜外麻酔など)(お産の痛みをやわらげる方法)
- 吸引分娩や鉗子分娩になりやすくなります
- 誘発しても陣痛が始まらないことがあります。そのときは、別の方法で誘発する、数時間待ってもう一度確かめる、帝王切開などを相談します(帝王切開)

陣痛誘発は、お母さんや赤ちゃんの安全のために提案されます。理由とよい点・悪い点を聞いて、納得して選びましょう。家で陣痛を起こす確かな方法はありません。
家で陣痛を起こす方法はある?
- NHSによると、家で自分で陣痛を起こす確かな方法はありません
- 熱いお風呂、特定の食べ物や飲み物、セックス、ハーブのサプリメントなどが言われますが、効くという根拠はありません。ハーブのサプリメントは安全性の情報がなく、害になることもあります
- セックスは害にはなりませんが、破水したあとは感染のリスクが上がるので避けましょう
まとめ
- 陣痛誘発は、薬や器具でお産を始める方法。予定日を過ぎた、破水したのに陣痛が来ない、健康上の理由で行う
- 受けるかどうかは、説明を聞いて自分で選べる
- 誘発されたお産は痛みが強いことが多いが、痛みをやわらげる方法は同じように選べる
- 吸引・鉗子分娩になりやすく、うまくいかなければ帝王切開も
- 家で陣痛を起こす確かな方法はない。破水後のセックスは避ける
参考文献
- NHS. Inducing labour. https://www.nhs.uk/pregnancy/labour-and-birth/inducing-labour/ (閲覧日:2026年10月6日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。