企業分析2026年10月10日

リクルートホールディングスの強みとは:世界の求人サイトIndeed・Glassdoorと、人材派遣、ホットペッパーなどの国内のマッチング。2026年3月期は売上収益3兆6,973億円・営業利益6,305億円(+28.5%)。米国の採用需要が停滞する中、Indeedは1件あたりの単価で稼ぐ

リクルートホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月15日)で分析しました。売上収益3兆6,973億円(+3.9%)、営業利益6,305億円(+28.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益4,969億円(+21.6%)、会社が重視するEBITDA+S 7,943億円(+17.0%)。事業はHRテクノロジー(Indeed・Glassdoorなど。売上収益1兆4,584億円、EBITDA+Sマージン37.7%)、人材派遣(1兆7,034億円、5.9%)、マーケティング・マッチング・テクノロジー(美容・旅行・飲食・住宅など。5,646億円、27.4%)。米国の採用需要が停滞する中、米国Indeedの求人1件あたりの平均売上収益が17%伸びました。自己株式の取得は6,787億円。2027年3月期は売上収益4兆300億円・営業利益7,870億円の予想。パーソルとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美リクルートって、ホットペッパーやSUUMOの会社だよね? 日本の会社だと思ってた

プレ男アメリカの求人サイト「Indeed」もリクルートなんだって! 稼ぎの中心はどっちなんだろう

企業分析の連載、17社目はリクルートホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月15日)で確認しました。比較にはパーソルホールディングスの2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日)を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、リクルート株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

世界の求人サイト(Indeed・Glassdoor)、人材派遣、日本の生活・住まいのマッチングサービスの3つで稼ぐ会社

項目(IFRS・連結) 2026年3月期 前期比
売上収益 3兆6,973億円 +3.9%
営業利益 6,305億円 +28.5%
営業利益率 17.1% 前期 13.8%
親会社の所有者に帰属する当期利益 4,969億円 +21.6%
EBITDA+S(会社が重視する指標) 7,943億円 +17.0%
親会社所有者帰属持分当期利益率(ROE) 31.0% 前期 22.6%
自己株式の取得による支出 6,787億円 —

2. 何で稼いでいるか

2026年3月期から、旧「マッチング&ソリューション事業」は「マーケティング・マッチング・テクノロジー事業」に名前が変わり、人材の領域はHRテクノロジー事業に移りました。

事業 中身 売上収益 EBITDA+S マージン
HRテクノロジー Indeed、Glassdoor、日本のIndeed PLUSなど 1兆4,584億円(+6.3%) 5,499億円(+21.5%) 37.7%
人材派遣 日本・欧州・米国・豪州の人材派遣 1兆7,034億円(+2.2%) 997億円(+2.4%) 5.9%
マーケティング・マッチング・テクノロジー 美容・旅行・飲食・住宅などのマッチング、Airビジネスツールズなど 5,646億円(+4.7%) 1,549億円(+13.0%) 27.4%

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① Indeedの規模

② 単価を上げる力

③ 日本の生活サービスの基盤

4. 弱み・リスク

① 米国の採用需要

② 日本のHRテクノロジーの減収

③ 為替

④ 派遣は利幅が小さい

5. ライバルとの比較

人材サービス大手のパーソルホールディングスと比べます(どちらもIFRS・2026年3月期)。リクルートには求人サイトや生活のマッチングもあるので、事業の形が違う点に注意してください。

リクルートHD パーソルHD
売上収益 3兆6,973億円 1兆5,558億円(+7.2%)
営業利益 6,305億円 665億円(+15.8%)
営業利益率 17.1% 4.3%
親会社の所有者に帰属する当期利益 4,969億円 427億円
ROE 31.0% 20.9%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

リクルートの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
HRテクノロジーの売上収益(米ドルベース) 96.7億ドル(+7.6%) 決算短信(セグメント業績)
米国平均単価成長率(US ARPJ) 17% 決算短信(セグメント業績)
HRテクノロジーのEBITDA+Sマージン 37.7% 決算短信
会社の業績予想 2027年3月期 売上収益4兆300億円、営業利益7,870億円、EBITDA+S 9,490億円 決算短信のサマリー
自己株式の取得 6,787億円 決算短信(キャッシュ・フロー)
配当 年25円(配当性向7.1%)、2027年3月期予想26円 決算短信

プレ男売上は派遣がいちばんだけど、稼いでいるのはIndeed。数字を分けて見ると全然ちがうね

広告の会社は電通グループの強みとはと博報堂DYホールディングスの強みとはも参考にしてください。

食べログや求人ボックスの会社はカカクコムの強みとはも参考にしてください。

人材派遣の会社はパーソルホールディングスの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. リクルートホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月15日). https://file.recruit-holdings.com/files/ja/Recruit_202603Q4_earnings_jp.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. パーソルホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日). https://www.persol-group.co.jp/ir/upload_file/m009-/FY2025Q4financialresults.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。