病気の解説2026年10月10日

陰茎がん:とてもまれで、多くは50歳以上。約半分はHPVが原因。4週間たっても治らないしこりやただれ、出血、くさい分泌物、包皮がむけにくい、色の変化は受診を。早く見つけるほど治療しやすい

陰茎がんは、ペニスにできるがんです。英国NHSによると、とてもまれで、おもに50歳以上の男性に起こり、約半分はHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因とされています。4週間たっても治らないしこりやただれ、発疹、ペニスや包皮の下からの出血、においのある分泌物、包皮がむけにくい(包茎)、皮膚の色の変化などが症状です。性感染症や皮膚の病気でも似た症状が出ますが、恥ずかしがらずに受診を。早く見つかれば、塗り薬やレーザーなどの治療も選べます。

目次
  1. 陰茎がんとは
  2. 症状
  3. 原因となりやすい人
  4. リスクを下げるために
  5. 治療
  6. まとめ

プレ男ペニスにできたただれが、なかなか治らないって悩んでる人がいて。性病かと思ったら、がんのこともあるって本当?

メル美HPVって、子宮頸がんだけじゃなくて男性のがんにも関係するんだよね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、陰茎がんの話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。とてもまれながんですが、HPVと関係があり、性感染症とまちがえやすい症状もあるので、知っておきましょう。

陰茎がんとは

NHSによると、

症状

NHSは、よくある症状として次のものをあげています。

ほかに、足のつけ根のしこり、疲れ、おなかの痛み、体重が減るなどが出ることもあります(足のつけ根のリンパ節の腫れ)。

NHSは、これらの症状はとてもよくあるもので、ほかの病気でも起こるとし、症状があってもがんとは限らないとしています。でも、見てもらうことが大切です。性感染症や皮膚の病気でも似た症状が出ます(陰部のただれ・潰瘍、亀頭包皮炎、陰部のブツブツ)。

メル美4週間たっても治らないのが、ひとつの目安なんだね。

ペニスのできものやただれが4週間たっても治らないときは、恥ずかしがらずに受診を。多くはがん以外の病気ですが、もしがんでも、早く見つかるほど治療しやすくなります。

原因となりやすい人

NHSによると、

リスクを下げるために

NHSは、次のことをすすめています(いつも防げるわけではありません)。

(更新)国立がん研究センターの解説「子宮頸がんの予防・ワクチン」(2026年7月27日更新)では、男性は定期接種の対象になっていないものの、費用の助成を行う自治体もあるとしています。男性の定期接種化は国の審議会で検討されています(男性へのHPVワクチンは定期接種になる?)

(更新)厚生労働省の「9価HPVワクチンに関するQ&A」で確認しました。予防接種法の定期接種の対象年齢でない人も、任意接種として受けることができますが、接種費用は全額自己負担で、健康被害が生じた場合は、予防接種健康被害救済制度ではなく医薬品副作用被害救済制度の対象になるとされています。男性への接種は定期接種の対象ではなく、自治体によっては費用の助成があります(HPVワクチン)

治療

NHSによると、

まとめ


参考文献

  1. NHS. Penile cancer(What is penile cancer? / Symptoms / Causes / Treatment). https://www.nhs.uk/conditions/penile-cancer/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 厚生労働省. 9価HPVワクチンに関するQ&A. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_9-valentHPVvaccine.html (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 国立がん研究センター. がんの解説 子宮頸がん「子宮頸がんの予防・ワクチン」(2026年7月27日更新). https://www.ncc.go.jp/jp/information/knowledge/cervical/010/index.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。