病気の解説2026年10月10日

梅毒の第2期は「いろいろな顔」をもつ:体の発疹(バラ疹)、手のひら・足の裏の発疹、陰部やおしりの平らなイボ、のどの痛み、髪がまばらに抜ける、熱やだるさ。症状が消えても治っていない。心当たりがあれば血液検査を

梅毒は、感染して3か月ほどたつと菌が全身に広がり、第2期にさまざまな症状が出ます。国立健康危機管理研究機構のIASRの報告(2023年)によると、体の赤い発疹(バラ疹)、手のひら・足の裏の発疹、陰部やおしりにできる平らなイボ(扁平コンジローマ)、のどの痛み、髪がまばらに抜ける(梅毒性脱毛)など、症状はとても多彩で、ほかの病気とまちがわれることも少なくありません。熱やだるさ、頭痛、関節の痛みが出ることもあります。症状は自然に消えますが、梅毒が治ったわけではありません。

目次
  1. 梅毒の進み方(おさらい)
  2. 第2期:菌が全身に広がる
  3. 症状が消えても、治っていない
  4. 検査と治療
  5. まとめ

プレ男最近、髪がまだらに抜けるし、のどもずっと痛いんだ。体にも赤いぶつぶつが出たけど、かゆくないし……関係あるのかな。

メル美ばらばらの症状に見えるけど、梅毒のこともあるって聞いたことがあるよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、梅毒の第2期のいろいろな症状の話です。国立健康危機管理研究機構のIASR「梅毒の病態や症状について(皮膚病変)」(2023年12月)と、厚生労働省の「梅毒に関するQ&A」をもとにまとめました。梅毒の全体については、梅毒の記事を見てください。

梅毒の進み方(おさらい)

IASRの報告によると、

第2期:菌が全身に広がる

IASRの報告によると、感染して3か月ほどたつと、菌が血液にのって全身に広がり、次のような、とても多彩な症状が出ます。

皮膚の症状

粘膜の症状

髪がまばらに抜ける

全身の症状

メル美発疹、のど、髪の毛、熱……。こんなにいろいろな症状が出るんだね。ほかの病気とまちがえそう。

IASRの報告では、手のひら・足の裏の典型的な発疹やバラ疹は比較的特徴的で診断に役立つ一方、梅毒は多彩な症状を示すため、ほかの病気との区別に苦労することも多いとされています。

梅毒の第2期の症状は、ほかの病気に見えることがあります。心当たりがあって、原因のわからない発疹や脱毛、のどの痛みが続くときは、受診のときにそのことを伝えて、血液検査を受けてください。

症状が消えても、治っていない

検査と治療

まとめ


参考文献

  1. 尾上智彦. 梅毒の病態や症状について(皮膚病変). IASR 44: 191, 2023(2023年12月25日公開). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol44/526/526r02.html (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 厚生労働省. 梅毒に関するQ&A(2022年11月22日更新). https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/syphilis_qa.html (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。