
プレ男兄が「出産に立ち会うけど、何時間かかるのか見当もつかない」って言ってた。

メル美陣痛が始まってから、どんな順番で進んでいくのか知っておきたいな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、お産の進み方の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。時間はあくまで目安で、お産の進み方は一人ひとりちがいます。お産が始まったサインと連絡の目安は、お産が始まったサインの記事を見てください。
お産の始まり(潜伏期)
NHSによると、
- 子宮の入り口(子宮口)がやわらかくなり、開きはじめる時期です
- 不規則な陣痛を感じはじめますが、本格的なお産になるまで何時間、ときに何日もかかることがあります。ふつういちばん長い時期です
- 本格的なお産にそなえて、食べたり飲んだりしておきましょう
- 夜に始まったら、楽な姿勢でリラックスし、眠れるなら眠る。昼なら、体を起こして軽く動くと、赤ちゃんが骨盤に下りて、子宮口が開くのを助けます
- 呼吸法、マッサージ、温かいお風呂やシャワーが、痛みをやわらげるのに役立つことがあります
- 本格的なお産の前に病院に行くと、いったん家に帰るようすすめられることもあります
第1期:子宮口が開いていく
- 子宮口が約4cm開き、陣痛が強く、規則的になると、本格的なお産です
- 赤ちゃんが通るには、子宮口が約10cm(全開)まで開く必要があります
- 初めてのお産では、本格的なお産から全開までふつう8〜18時間。2人目以降は5〜12時間ほどと短いことが多いです
- 助産師が内診で進み具合を確かめます(受けたくないときは、理由を聞いて相談できます)。歩いたり、楽な姿勢をとったりしてかまいません
赤ちゃんの様子を確かめる
- 英国では、ふつう手持ちの機械で15分おきに赤ちゃんの心拍を聞きます
- 心配があるときや硬膜外麻酔を使うときは、おなかに2つのセンサーをつけて、陣痛と赤ちゃんの心拍をずっと記録します(分娩監視装置)
お産を進める処置
陣痛が弱い、回数が少ない、赤ちゃんの向きがよくないなどで、お産がゆっくりなときは、次の方法を相談することがあります。
- 人工的に破水させる:内診のときに卵膜を小さく破ると、陣痛が強く規則的になることが多いです
- オキシトシンの点滴:破水させても進まないときに、陣痛を強くする薬を点滴します。赤ちゃんの心拍をずっと確かめます
どちらも陣痛が強く痛くなることがあるので、痛みをやわらげる方法も相談しましょう(お産の痛みをやわらげる方法)。

プレ男初めてのお産だと、本格的になってからも半日くらいかかることがあるんだ。
第2期:赤ちゃんが生まれる
- 子宮口が全開してから、赤ちゃんが生まれるまでの時期です
- 赤ちゃんが下りてくると、うんちをしたいような、いきみたい感じがします。陣痛に合わせていきみます。硬膜外麻酔をしていると、いきみたい感じがないこともあります
- いきむ時期は、初産で3時間以内、経産で2時間以内が目安とされています
- 座る、横向き、立つ、ひざをつく、しゃがむなど、楽な姿勢を助産師と探します。腰の痛みが強ければ四つんばいも
- 頭が出そうになると、助産師がいきむのをやめて短く息をはくように声をかけます。頭がゆっくり出て、会陰がのびる時間ができます(会陰切開と会陰の傷)
- 頭が出れば、体は1〜2回の陣痛で生まれることが多いです
- 生まれたら、すぐに抱っこして肌と肌でふれあうことができます。授乳もいつ始めてもよく、できれば生まれて1時間以内に
お産が進まないときや赤ちゃんの心拍が心配なときは、吸引分娩・鉗子分娩や帝王切開になることもあります。

お産は、子宮口が開く時期、赤ちゃんが生まれる時期、胎盤が出る時期の順に進みます。時間は人によってちがうので、目安として知っておきましょう。
生まれた直後の流れは、赤ちゃんが生まれた直後に起こることの記事にまとめています。
第3期:胎盤が出る
- 赤ちゃんが生まれたあと、子宮が縮んで胎盤が出てくる時期です。進め方は2つあり、妊娠中かお産の初めに説明を受けて選べます(選べない場合もあります)
- 薬を使う方法:生まれるときか直後にオキシトシンを注射します。へその緒は1〜5分待ってから切ります。胎盤はふつう30分以内に出ます。産後の多い出血のリスクが下がる一方、吐き気や後陣痛が強くなることがあります
- 自然に待つ方法:注射はせず、へその緒は拍動が止まるまで(ふつう2〜4分)待って切ります。胎盤が出るまで最大1時間ほどかかることがあります。出ない、出血が多いときは、薬を使う方法に切りかえます
パートナーにできること
- それぞれの時期に何が起こるか、前もって一緒に知っておく
- 始まりのころは、食べ物や飲み物を用意し、腰をさすったり、呼吸を一緒にしたり
- 助産師と話しながら、本人の希望を伝える手助けを。考えが変わっても支える
まとめ
- お産は、始まり(潜伏期)→ 第1期(子宮口が開く)→ 第2期(赤ちゃんが生まれる)→ 第3期(胎盤が出る)の順に進む
- 初産では、本格的なお産から全開までふつう8〜18時間、2人目以降は5〜12時間ほど(英国の目安)
- いきむ時期は、初産3時間以内、経産2時間以内が目安
- 進まないときは、人工破水やオキシトシンの点滴を相談することも
- 生まれたら肌と肌でふれあい、できれば1時間以内に授乳
参考文献
- NHS. The stages of labour and birth. https://www.nhs.uk/pregnancy/labour-and-birth/the-stages-of-labour-and-birth/ (閲覧日:2026年10月7日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。