
プレ男先輩の赤ちゃんが早く生まれて、NICUに入ったんだって。保育器に入っていて、さわれるのか不安だって言ってた。

メル美親にできることって、あるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、赤ちゃんが新生児の特別なケアを受けるときの話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。日本では、NICU(新生児集中治療室)やGCU(回復治療室)などで赤ちゃんを見守ります。
(更新)厚生労働省の「周産期医療の体制構築に係る指針」で確認しました。日本では、NICUは「新生児集中治療室」、GCUは「新生児回復期治療室」とよばれています。指針では、NICUの病床数は新生児用の人工呼吸器がある病床で数えること、GCUはNICUの2倍以上の病床数があることが望ましいことなどが定められています
どんなときに特別なケアを受ける?
NHSによると、次のようなときに、赤ちゃんが特別なケアを受けることがあります。
- 早く生まれた(早産)(早産)
- とても小さく生まれた(低出生体重)
- 感染症がある
- 黄疸がある
- とてもむずかしいお産だった
- 手術を待っている、または手術から回復している
専門の新生児ケアがない病院もあるので、別の病院に移ることもあります。
ふれる・抱っこする・話しかける
NHSによると、
- 保育器や呼吸の機械、顔や体についた管やコードに、最初はとまどうかもしれません。看護師に、それぞれが何のためか説明してもらい、親にできるケアを教えてもらいましょう
- おむつ替え、体をふく、着がえができることもあります
- 赤ちゃんの状態が落ち着いたら、抱っこできます。看護師が、保育器から出して肌と肌でふれあう方法を手伝ってくれます
- 赤ちゃんは、親とのふれあいから大きな恩恵を受けます。話しかけることも、赤ちゃんと親の両方の助けになります
- 赤ちゃんにふれる前は、手をよく洗って、しっかり乾かしましょう
- 保育器の上が開いていなくても、横の穴から手を入れて、なでたりふれたりできます

メル美保育器に入っていても、ふれたり話しかけたりできるんだね。
母乳をとどける
NHSによると、
- 最初は、赤ちゃんが小さすぎたり、具合が悪かったりして、自分で飲めないことがあります。しぼった母乳を、鼻や口から胃に通した細い管でとどけられます(赤ちゃんは痛くありません)
- 母乳には、抗体などのたんぱく質、脂肪、ミネラルが含まれ、病気の赤ちゃんや早く生まれた赤ちゃんにとって、とくに役立ちます
- すぐに飲めないときは、冷凍しておき、飲めるようになったらあげられます
- 家に帰ったあとも、しぼった母乳を病院にとどけられます。量は気にしなくて大丈夫。少しでも赤ちゃんの助けになります
- 母乳のしぼり方は、病院の助産師に相談しましょう(母乳のしぼり方と保存)(授乳のよくある悩み)

保育器の赤ちゃんにも、ふれる、話しかける、母乳をとどけることで、親はケアに参加できます。わからないことや不安は、遠慮なくスタッフに聞きましょう。
新生児の黄疸
NHSによると、
- 新生児の黄疸はよくあります。白目や肌が少し黄色く見えます
- 重いときは、赤ちゃんの目を守りながら強い光を当てる治療(光線療法)をします。授乳の休みをはさんで数日続くことがあります。悪くなると、まれに輸血が必要になることもあります
- 生まれて2週間(早産の赤ちゃんは3週間)ほど黄疸が続くことは多く、母乳の赤ちゃんに多く見られます。害はなく、母乳をやめる理由にはなりません
- 2週間を過ぎても黄疸があるときは、その日のうちに医師や助産師・保健師に伝えましょう。とくに、うんちが白っぽい、おしっこの色が濃いときは、肝臓の病気のサインのことがあります
不安なときは
- 赤ちゃんがどんな治療を受けているか、なぜかを、スタッフは説明してくれます。説明がなければ、聞いてかまいません。わかっていると、スタッフと一緒に赤ちゃんのケアを考えられます
- 治療によっては、親の同意が必要で、医師が説明します
- 不安になるのは自然なことです。スタッフに気持ちを話しましょう。病院の相談窓口やソーシャルワーカーが、交通費や上の子の世話など、生活の困りごとを手伝ってくれることもあります
- 同じ経験をしたほかの親と話すことも、助けになることがあります
- 産後のこころの不調も、ひとりで抱えずに相談を(産後うつ)
生まれた赤ちゃんの耳の検査については、赤ちゃんの「新生児聴覚スクリーニング」にまとめています。
世界の早産の状況は、世界の早産(WHO)を見てください。
まとめ
- 早産、低出生体重、感染症、黄疸などで、赤ちゃんが特別なケアを受けることがある
- 保育器の赤ちゃんにも、ふれる、抱っこ、話しかけることができる。手をよく洗ってから
- しぼった母乳を管でとどけられる。少しの量でも役に立つ
- 黄疸はよくある。2週間を過ぎても続く、白っぽいうんち、濃いおしっこはその日のうちに相談
- 不安やわからないことは、スタッフに聞いてよい
参考文献
- NHS. Special care: ill or premature babies. https://www.nhs.uk/pregnancy/labour-and-birth/special-care-ill-or-premature-babies/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 厚生労働省. 周産期医療の体制構築に係る指針(PDF). https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001118039.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。