
メル美生理と生理のまんなかくらいに、いつも右か左の下腹がチクッと痛むの。これって何だろう。

プレ男生理のとき以外にも痛むことがあるんだ。知らなかった。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、排卵痛の話です。英国NHSの資料をもとにまとめました。
排卵痛とは
NHSによると、
- 排卵痛は、卵巣から卵子が出る(排卵)ときに起こる痛みです。排卵がある人なら誰にでも起こりえます
- 生理の約14日前に起こることが多く、短い時間で治まり、多くは心配ありません
よくある特徴
- 鈍い痛み、または急なチクッとした痛み
- 数分から1〜2日続く
- 生理の約14日前
- おなかの片側だけ
- 排卵する卵巣によって、月ごとに左右が入れかわることがある
- 排卵のころに、少量の出血やおりものが出ることもある

メル美左右が入れかわることもあるんだ。生理の2週間前くらいなのも当てはまる!
基礎体温や生理の記録をつけておくと、痛みが排卵のころかどうかがわかりやすくなります(基礎体温、生理の目安)。
似た痛みが出る病気
NHSによると、次のような病気でも、似た痛みが出ることがあります。

排卵痛は多くは心配ありません。でも、痛み止めが効かない、何度もくり返す、妊娠の可能性があるときは、ほかの病気が隠れていないか受診しましょう。
受診したいとき
NHSは、痛み止めを飲んでもよくならない、またはくり返すおなかの痛みは、いつでも医療機関に相談するようすすめています。とくに、おなかが痛くて次のようなときは、急いで受診しましょう。
- 痛みが強く、痛み止めが効かない
- 痛みがくり返す
- 妊娠しているかもしれない
治療
NHSによると、
- 排卵だけが原因で、痛みが強くなければ、温かいお風呂や痛み止め(アセトアミノフェン、イブプロフェンなど)で十分なことが多いです
- 排卵を止める避妊法(ピルなど)をすすめられることもあります(低用量ピル)
- ほかの原因が考えられるときは、検査や専門医の受診をすすめられます。治療は原因によります
(更新)日本の添付文書で確認した範囲では、低用量のレボノルゲストレル・エチニルエストラジオール配合剤(LEP、2023年11月改訂)の効能・効果は「月経困難症」と「生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整」で、同じ成分の経口避妊薬(OC)の効能・効果は「避妊」です。どちらも「排卵痛」は効能・効果に書かれていません。保険の扱いそのものは確認していません。
まとめ
- 排卵痛は、生理の約14日前に、おなかの片側が痛む。数分〜1、2日で治まる
- 多くは心配ない。温めたり、痛み止めで楽になることが多い
- 子宮内膜症、卵巣のう腫、クラミジア、子宮外妊娠でも似た痛みが出る
- 痛み止めが効かない、くり返す、妊娠の可能性があるときは受診を
参考文献
- NHS. Ovulation pain(Page last reviewed: 17 July 2026). https://www.nhs.uk/symptoms/ovulation-pain/ (閲覧日:2026年10月10日)
- レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール錠(月経困難症) 添付文書(2023年11月改訂 第5版). KEGG MEDICUS. https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00067616 (閲覧日:2026年10月12日)
- レボノルゲストレル・エチニルエストラジオール錠(避妊) 添付文書(2023年7月改訂 第1版). KEGG MEDICUS. https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00060612 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。