10代の性感染症(日本、2024年):15〜19歳のクラミジアは2,641件で、その7割が女性。梅毒は10年で約10倍(65件→627件)、15〜19歳の梅毒の7割も女性。症状がなくても、検査と相談を
性感染症は、10代にも少なくありません。厚生労働省の性感染症報告数(感染症発生動向調査)によると、2024年の15〜19歳の報告は、性器クラミジア2,641件(うち女性1,854件、70.2%)、淋菌828件、梅毒627件(うち女性452件、72.1%)でした。15〜19歳の梅毒は、2014年の65件から約10倍に増えています。クラミジアは女性の多くで症状がなく、放っておくと将来の不妊の原因になることも。はずかしがらずに、検査と相談を。

プレ男10代のころって、性感染症のことなんてほとんど考えてなかったな。

メル美でも、10代でかかる人も多いって聞くよね。実際の数字はどうなんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、10代の性感染症の話です。厚生労働省の「性感染症報告数」(感染症発生動向調査)の年齢別の表から、2024年の数字をまとめました。全体の数字は数字で見る日本の性感染症(2024年)、50歳以上は50代・60代以上の性感染症にまとめています。性病になるより修羅場になる方がヤバい! そして、検査を先のばしにするのも、もっとヤバいです。
数字を見る前に
- 梅毒は、診断したすべての医師が届け出る全数報告です
- クラミジア、淋菌、性器ヘルペス、尖圭コンジローマは、決められた医療機関だけが報告する定点報告なので、実際にかかった人の数そのものではありません
2024年、15〜19歳の報告
| 病気 | 15〜19歳(2024年) | うち女性 | 10年前(2014年) |
|---|---|---|---|
| 性器クラミジア | 2,641件 | 1,854件(70.2%) | 2,749件 |
| 淋菌感染症 | 828件 | 379件(45.8%) | 868件 |
| 梅毒(全数) | 627件 | 452件(72.1%) | 65件 |
| 性器ヘルペス | 287件 | 225件 | 314件 |
| 尖圭コンジローマ | 250件 | 164件 | 260件 |
厚生労働省の表から計算すると、
- 15〜19歳のクラミジアは、全年齢のクラミジアの8.9%です。女性では、女性のクラミジア全体の12.4%が15〜19歳でした
- 15〜19歳の梅毒は、2014年の65件から2024年の627件へ、約10倍に増えています。女性だけでみると、45件から452件へ10倍です
- 10〜14歳でも、クラミジア29件、淋菌11件、梅毒7件などの報告があります

メル美15〜19歳の梅毒が10年で10倍……。しかも、クラミジアも梅毒も、7割が女の子なんだ。
症状がないことが多い
- クラミジアは、とくに女性では症状がないことが多く、気づかないうちに広がることがあります。放っておくと、骨盤の中の炎症や、将来の不妊の原因になることもあります(クラミジア、骨盤内炎症性疾患(PID))
- 梅毒も、痛みのないしこりや発疹など、気づきにくい症状から始まることがあります(梅毒)

10代でも性感染症はめずらしくありません。症状がなくても、気になることがあったら検査を。性感染症は、早く見つければ治療できるものが多いです。
10代の人へ
- コンドームは、妊娠だけでなく、多くの性感染症のリスクを下げます(コンドーム)
- 気になることがあったら、保健所の検査や、婦人科・泌尿器科・性感染症内科で相談できます(性病かも?何科に行けばいい?)
- 診察で何を聞かれるか不安なときは、性感染症の受診で、何を聞かれる?を読んでみてください
- いやなことをされた、断れなかったときは、あなたは悪くありません。性暴力の被害にあったらも見てください
国の分析による性器クラミジアの最近の動きは、性器クラミジアの動き(2024年、国の分析)を見てください。
まとめ
- 2024年、15〜19歳のクラミジアは2,641件、その7割が女性
- 15〜19歳の梅毒は10年で約10倍(65件→627件)。こちらも7割が女性
- クラミジアや梅毒は症状がないこと・気づきにくいことが多い
- コンドームと、気になったら早めの検査・相談を
参考文献
- 厚生労働省. 性感染症報告数(年齢(5歳階級)別にみた性感染症(STD)報告数の年次推移:性器クラミジア感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症、梅毒。資料:感染症発生動向調査). https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/houkokusuu.html (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
