
メル美職場の先輩が38歳で初めて妊娠したの。「高齢出産だから心配」って言ってた。

プレ男何歳から「高齢」なんだろう。どんなことに気をつければいいのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、高齢妊娠・高年初産の話です。日本産婦人科医会の「女性の健康Q&A」をもとにまとめました。「高齢」という言葉にどきっとするかもしれませんが、大多数の人は問題なく元気な赤ちゃんを産んでいます。
何歳から?
日本産婦人科医会によると、
- 35歳以上で初めて妊娠・出産することを「高年初産」といい、注意が必要とされています
- 一方で、何歳から高年という線引きはできないともしています。若くても病気がちだと妊娠中にトラブルが起こることがあり、比較的年齢が高くても、元気に妊娠・出産を乗り越える人はたくさんいます
- 近年は出産年齢がどんどん高くなっており、高年であっても大多数の人は問題なく元気な赤ちゃんを産んで育てています
(更新)厚生労働省「令和7(2025)年人口動態統計(確定数)」の統計表(第6表)で確認しました。2025年の出生数67万1,270人のうち、母の年齢が35歳以上だったのは19万8,605人(35〜39歳15万5,326人、40〜44歳4万1,635人、45〜49歳1,514人、50歳以上130人)で、表の数字から計算すると約29.6%です。第1子では、31万9,180人のうち6万5,152人(約20.4%)が35歳以上でした。第1子を産む平均年齢は、この統計表では確認していません
注意したいこと
日本産婦人科医会は、高年初産で心配されることとして、次のことをあげています。
- もともと妊娠しにくい
- 流産率が高くなる(流産)
- 子宮筋腫など、腫瘍ができやすくなる(子宮筋腫)
- 妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などが出やすい(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病)
- 出産時に出血が多くなりやすい
- 産道がかたくなって難産になりやすい
- 心疾患やダウン症候群などの先天異常のある赤ちゃんが生まれやすい
- 20代とくらべて体力がなく、消耗しやすい

プレ男気をつけることは多いけど、大多数は元気な赤ちゃんを産んでいるんだね。
妊娠高血圧症候群
- 日本産婦人科医会によると、比較的高年に多いのは、血圧が上がってしまう妊娠高血圧症候群です
- 原因はいろいろで、一概に予防できるものではありませんが、太りすぎや塩分のとりすぎはよくない傾向にあります(妊娠中の体重の増え方)
- ひどい頭痛、見え方の変化、急なむくみなどがあれば、すぐに連絡しましょう(妊娠中に「すぐ相談」したい症状)
赤ちゃんの染色体の病気
- 日本産婦人科医会によると、たとえば、20歳代のお母さんから生まれるダウン症候群の赤ちゃんは1,000人に1人程度ですが、40歳では100人に1人になります
- ただ、40歳でも99%は大丈夫で、むちゃくちゃリスクが高いわけではないとしています。どう考えるかは、その人次第です
- 出生前検査を受けるかどうかは、自分で決めてよいことです(出生前検査)

35歳以上の初産では気をつけたいことがありますが、大多数は元気な赤ちゃんを産んでいます。健診を欠かさず、先生と相談しながら、無理をしない妊婦生活を。
妊娠中に大切にしたいこと
- 日本産婦人科医会は、先生と相談しながら、無理をせず、トラブルにならないように妊婦生活を送ることをすすめています
- 健診を欠かさず受けて、血圧や尿、赤ちゃんの育ちを確かめましょう
- バランスのよい食事、塩分をとりすぎない、体重を増やしすぎない(妊娠中の運動)
- 持病がある人は、妊娠前から主治医と相談を(プレコンセプションケア)
パートナーにできること
- 体力を消耗しやすい時期です。家事を引き受け、休める時間をつくる
- 出生前検査などの選択は、一緒に考え、本人の決定を尊重する
日本の2025年の出産の数字は、数字で見る日本の出産(2025年)を見てください。
体外受精などの年齢ごとの成績は、年齢と体外受精の成績(2024年)を見てください。
まとめ
- 35歳以上の初産を「高年初産」という。ただし、何歳からと線は引けない
- 妊娠しにくい、流産、妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病、出血、難産、染色体の病気などに注意
- ダウン症候群は20代で1,000人に1人程度、40歳で100人に1人。でも40歳でも99%は大丈夫
- 大多数は元気な赤ちゃんを産んでいる。健診を欠かさず、無理をしない
参考文献
- 日本産婦人科医会. 高齢妊娠って何歳からですか?(2020年7月8日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/confinement/200708/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本産婦人科医会. 「高年初産」について教えてください。(2018年1月24日作成). https://www.jaog.or.jp/qa/confinement/jyosei180124/ (閲覧日:2026年10月10日)
- 厚生労働省. 令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況 統計表(PDF). https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei25/dl/03_toukeihyoR07.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。