
プレ男食中毒って、夏に気をつければいいんでしょ?

メル美冬のノロウイルスもあるし、一年中じゃない?2025年はどうだったんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、2025年の食中毒の全体像と、原因ごとの予防のポイントのまとめです。厚生労働省の「令和7年食中毒発生状況の概要」(食中毒統計調査)をもとにまとめました。
2025年は、患者が前年の約1.7倍
| 年 | 件数 | 患者数 | 死者数 |
|---|---|---|---|
| 2023年(令和5年) | 1,021件 | 11,803人 | 4人 |
| 2024年(令和6年) | 1,037件 | 14,229人 | 3人 |
| 2025年(令和7年) | 1,172件 | 24,727人 | 2人 |
(厚生労働省「令和7年食中毒発生状況の概要」より)
- 2023年から、食中毒の件数・患者数はともに増える傾向に転じ、2025年の患者数は2024年の約1.7倍。過去10年の平均と比べても多い年でした
- とくに2月は、ノロウイルスによる大規模な食中毒があり、月の患者数が8,000人を超えました

プレ男2月がいちばん多かったんだ!夏だけじゃないんだね。
何が原因?
件数(1,172件)で多いもの:
| 原因 | 割合 |
|---|---|
| ノロウイルス | 39.4% |
| アニサキス | 23.9% |
| カンピロバクター | 18.8% |
| 植物性自然毒(毒きのこなど) | 3.0% |
| ウエルシュ菌 | 2.8% |
| サルモネラ属菌 | 2.1% |
患者数(24,727人)で多いもの:
| 原因 | 割合 |
|---|---|
| ノロウイルス | 75.1% |
| ウエルシュ菌 | 5.1% |
| カンピロバクター | 5.0% |
| サルモネラ属菌 | 2.7% |
(いずれも厚生労働省「令和7年食中毒発生状況の概要」の病因物質別の割合から一部を抜粋)
- 件数では、例年どおりノロウイルス・カンピロバクター・アニサキスが多く、この3つで全体の約80%
- ノロウイルスは3年連続で増え、2025年の患者数は過去10年の変動の幅を上回りました。2〜4月に多く起きています
- カンピロバクターとアニサキスは一年中起きています。アニサキスは3年連続で減少しました
- 原因施設は、件数では例年どおり飲食店が過半数。患者数では、2024年より仕出し屋の割合が増えました

メル美アニサキスが4件に1件!お刺身好きは気をつけないとね。
予防の三原則:付けない・増やさない・やっつける
厚生労働省は、食中毒予防の三原則を「付けない、増やさない、やっつける」としています(「腸管出血性大腸菌Q&A」の家庭でできる食中毒予防の6つのポイント)。
- 付けない:手洗い。生の肉・魚と、生で食べるものの調理器具を分ける
- 増やさない:買ったらすぐ冷蔵庫(10℃以下)。作った料理を室温に長く置かない
- やっつける:中心部まで十分に加熱(目安は75℃で1分以上。ノロウイルスのおそれのある二枚貝などは85〜90℃で90秒以上)

食中毒は一年中起きます。手を洗う、すぐに冷やす、中心部まで十分に加熱する、の3つを毎日の習慣にしましょう。
原因ごとの記事
| 原因 | 主な食べもの・場面 | 記事 |
|---|---|---|
| ノロウイルス | 二枚貝、人の手から(冬に多い) | ノロウイルス |
| アニサキス | サバ・アジ・イカなどの生食 | アニサキス |
| カンピロバクター | 鶏刺し・鶏わさ・生焼けの鶏肉 | カンピロバクター |
| ウエルシュ菌 | 作り置きのカレー・シチュー | ウエルシュ菌と二日目のカレー |
| サルモネラ属菌 | 卵、鶏肉 | 卵とサルモネラ |
| 黄色ブドウ球菌 | おにぎり・弁当(手の傷から) | 黄色ブドウ球菌とおにぎり |
| 腸管出血性大腸菌(O157など) | 牛肉・ハンバーグの加熱不足 | O157など腸管出血性大腸菌 |
| 腸炎ビブリオ | 夏の魚介類 | 腸炎ビブリオと夏の魚介 |
| ボツリヌス菌 | 乳児のハチミツ、自家製の瓶詰・真空パック | 乳児ボツリヌス症とハチミツ |
| E型肝炎ウイルス | 豚肉・豚レバー・ジビエの生食 | E型肝炎と豚・ジビエ |

プレ男食べるものごとに、気をつけるポイントがちがうんだね。全部ブックマークしておく!
まとめ
- 2025年の食中毒は1,172件・患者24,727人・死者2人。患者は前年の約1.7倍
- 件数ではノロウイルス・アニサキス・カンピロバクターで約8割。患者数ではノロウイルスが75.1%
- 2月にノロウイルスの大規模な食中毒で患者が月8,000人超
- 予防の三原則は「付けない・増やさない・やっつける」
参考文献
- 厚生労働省. 令和7年食中毒発生状況の概要(食中毒統計調査). https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001679199.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
- 厚生労働省. 腸管出血性大腸菌Q&A(最終改訂:令和3年12月17日). https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177609.html (閲覧日:2026年10月4日)
- 厚生労働省. ノロウイルスに関するQ&A(全体版PDF). https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/001483940.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。