セックストイ(性具)と性感染症:共有するとクラミジア、淋菌、トリコモナス、ヘルペス、梅毒などがうつることがある。共有しないのがいちばん。共有するなら、洗って新しいコンドームをかぶせて
セックストイ(大人のおもちゃ、性具)を使うときも、性感染症に気をつけたいところです。英国NHSによると、クラミジアは性具や手についた腟分泌液や精液を通してうつることがあり、トリコモナスや性器ヘルペスも性具の共有でうつることがあります。NHSは、性具を共有しないこと、共有するなら洗って、次の人が使う前に新しいコンドームをかぶせることをすすめています。米国CDCのガイドラインは、HPVが性具の表面に残ることがあるとしています。

プレ男……ちょっと聞きにくいんだけど、おもちゃ(性具)を使うときも、性病ってうつるの?

メル美大事な質問だと思う。どうやって使えば安全なんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、セックストイ(性具)と性感染症の話です。英国NHSと米国CDCの資料をもとにまとめました。
性具の共有で、うつることがある
NHSによると、
- クラミジアは、性具や手についた腟分泌液や精液を通してうつることがあります(クラミジア)
- トリコモナスは、腟性交や性具の共有でうつる性感染症です(トリコモナス)
- 性器ヘルペスは、ヘルペスの人と性具を共有することでうつることがあります。指を介して、ほかの人から自分の性器にうつることもあります(性器ヘルペス)
- NHSは、淋菌や梅毒の予防としても、性具を共有しないようすすめています(淋菌、梅毒)
米国CDCのガイドラインは、HPV(ヒトパピローマウイルス)が、性具など物の表面に残ることがあるとしています。また、肛門にふれた性具や手を介して、腸の感染症がうつることもあります(赤痢、アメーバ赤痢)。

メル美ペニスがなくても、性具や手でうつることがあるんだね。
安全に使うために
NHSとCDCは、次のことをすすめています。
- 性具を共有しないのがいちばん
- 共有するなら、洗って、次の人が使う前に新しいコンドームをかぶせる(コンドーム)
- 肛門に使った性具を、そのまま腟に使わない
- 肛門にふれた性具や手袋などをさわったあと、肛門のまわりにふれたあとは、手を洗う(CDC)

性具も、共有すれば性感染症がうつることがあります。共有しないのがいちばん。共有するなら、洗って新しいコンドームを。気になる症状があれば、遠慮なく検査を。
女性同士の性行為では
- CDCのガイドラインは、性具の共有や、指と腟・肛門の接触が、女性同士で性感染症がうつる道になりうるとしています。細菌性腟症を防ぐためにも、性具を共有しない・きれいにする・バリアを使うことがすすめられています(女性同士でも性感染症はうつる)
気になる症状があれば
- おりものの変化、かゆみ、ただれ、排尿痛などがあれば、性具の使い方も含めて、遠慮なく医療機関に伝えてください。性行為のしかたを伝えると、どこを検査するかを決めやすくなります(性感染症の検査はどこで受ける?)
まとめ
- 性具の共有で、クラミジア、トリコモナス、ヘルペスなどがうつることがある。HPVは性具の表面に残ることも
- 共有しないのがいちばん。共有するなら洗って、新しいコンドームをかぶせる
- 肛門にふれたあとは手を洗う
- 症状があれば、性具のことも含めて相談を
参考文献
- NHS. Chlamydia. https://www.nhs.uk/conditions/chlamydia/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Trichomoniasis. https://www.nhs.uk/conditions/trichomoniasis/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Genital herpes. https://www.nhs.uk/conditions/genital-herpes/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Gonorrhoea. https://www.nhs.uk/conditions/gonorrhoea/ (閲覧日:2026年10月10日)
- NHS. Syphilis. https://www.nhs.uk/conditions/syphilis/ (閲覧日:2026年10月10日)
- Workowski KA, et al. Sexually Transmitted Infections Treatment Guidelines, 2021. MMWR Recomm Rep 2021;70(No. RR-4)(Women Who Have Sex with Women、Proctitis, Proctocolitis, and Enteritis). https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/70/rr/rr7004a1.htm (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
